【木谷公園】長者番付全国トップの商人が金沢にいた!豪商の邸宅跡に生まれた公園

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イシカワスポット
桜が咲く木谷公園。奥の大野川には船が往来しています

こんにちは。関東から石川県に家族3人で移住してきたカズマです。

今回は、公園シリーズ第1弾として金沢市粟崎町の「木谷公園」(きやこうえん)について紹介します!

すぐそばに悠々と流れる大野川

「より良い自然環境のあるところに住みたい」が移住の理由のひとつだったぼくたち家族にとって、公園めぐりは大切な休日の過ごし方です。石川県に住み始めてからいくつもの公園に行ってきましたが、特にお気に入りなのは「木谷公園」です。(読み方は「きやこうえん」。敷地内の看板に書いてありました)

この公園の良さは、なんと言ってもすぐそばに川が流れている点。河北潟から日本海へと注ぐ大野川が悠々と流れる様子が間近で見られ、とても気持ちが良いです。敷地内にはたくさんの樹木があり、草花や紅葉などが一年中楽しめます。

大野川が流れています。ゴミが多いのがちょっと残念。。。
川沿いの小道が気持ちいいです。
木漏れ日が楽しめます

春はなんと言っても桜!

4月7日に公園へ訪れると、桜がちょうど見頃を迎えていました。5本ずつの桜が並行に並んでいるので、その中央でシートを広げてお花見がしたくなります。ぼくは参加しなかったのですが、妻と娘、それから娘の友達とそのお母さんでお花見に行って楽しんだそうです。

お花見ができそうなスポットです
木々の緑と桜のピンク、そして水面の青が、いいコントラストを生み出しています
4月2日頃の訪問。まだつぼみが多かった時期です。

歴史がある公園


木谷公園の名称は、かつてこの地に木谷藤右衛門という廻船業で巨富を得た豪商の邸宅があったことから名付けられました。

もしかしたら、木谷藤右衛門という名前を聞いてピンと来る方は少ないかもしれません。かくいうぼくも知りませんでした(石川県には銭屋五兵衛という廻船業の商人がおり、県内ではそちらのほうが有名です)。じつはこの木谷家、なんと、あの三井財閥に匹敵する大金持ちだったのです。敷地入口にある案内板にはこうあります。

天保初年の全国長者番付によれば、東の横綱江戸の三井八郎右衛門に対し、木屋藤右衛門は西の横綱に格付けされていた。

木谷公園の案内板より

この三井八郎右衛門こそが、のちに三井財閥と呼ばれる名家の当主。ちなみに番付表には、鴻池善右衛門(鴻池財閥!)加島屋久右衛門(大同生命の源流らしい)といった名前も記されています。

西の横綱に「木屋藤右衛門」の名前が

さて、この木谷藤右衛門。粟崎に住み始めたのは、天正年間(1580年代)とのことで、材木や米の廻船業を営んでいました。ちなみに「木谷藤右衛門」は襲名だそうです。享保~寛政期には最盛期を迎え、加賀藩の御用商人として活躍しました。案内板には「当時は渡廻船30数隻を有し、全国各地の湊に出入りし擢役(船税)御免、苗字(粟崎)帯刀を許され、2,500石の御代官にも任命された」とあります。

粟崎の村長・木谷吉次郎

木谷吉次郎の像

敷地内にはさらに、木谷吉次郎という人物の胸像が置かれています。

吉次郎は木谷藤右衛門八代目の分家・作蔵の長男として安政五年(1858)に生まれました。30歳の頃に関西で企業の設立に参画し富を築き、還暦になって故郷に戻ってからはその財産を育英と公共に投じたとされます。村民から尊敬を集め、73歳で粟崎村長に就き、村の発展に尽力しました。

娘が大好きなブランコも

広い空間に置かれたブランコとすべりだい

かための話題が続いたので、最後は軽いお話を・・・。

木谷公園にはブランコとすべりだいがあります。遊具の数としては多くないのですが、公園にゴミが少なく開けており清潔感があるので、親としては安心して遊ばせることができます。娘も、ここのブランコが大好きな様子。先日は、通っているこども園のお友達とばったり会い、いっしょに遊びました。

現地には数台分の駐車場もあります。ぜひ訪れてみてくださいね!

近くにある公園はこちら

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