住宅地に突如現れる謎の中国庭園は、中国・呉江区との親善のシンボルだった!写真映えもする「秀鈺苑」(石川県河北郡内灘町)

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イシカワスポット
裾野が天へと伸びる屋根がかっこいいあずまや「蓬莱亭」

前回は石川県河北郡内灘町の「ハマナス恐竜公園」を紹介しましたが、今回はその隣にある中国庭園「秀鈺苑」(読み方はおそらく「しゅうぎょくえん」)を紹介します。

この庭園は、内灘町の友好都市である中国・蘇州市呉江区との親善のシンボルとして造られました。金沢医科大学病院の近くの閑静な住宅地で、ひときわ異彩を放つ空間です。園内には八重桜も咲いて、とても写真映えのするスポットでしたよ!!

ハマナス恐竜公園についてはこちら↓

造成の背景には呉江区との絆

ハマナス恐竜公園側からきれいな小路を進んでいくと、雅やかな門構えが見えてきます。

整備されたきれいな小路です
門の上に「思鱸」の文字が

入口上部には「思鱸」の文字があります。

「鱸」という感じを読めますか?答えは魚のスズキ。内灘町の友好都市である中国・蘇州市呉江区が、スズキの養殖地として知られているのが由来です。つまり、「鱸(=呉江区)を思う」という意味が込められているのですね。

内灘町のホームページによると、呉江区の街中には清朝時代の庭園や建築物が点在しているそうで、この「中国庭園」はそんな街をイメージして1998(平成10)年に造られました。

環境が似ていることから友好都市に

思鱸の文字の由来が書かれた看板。内灘を追憶する「憶灘」の文字も園内にあります

呉江区の人口は約130万人で、日本のすべての市と比較すると10番目に食い込む多さ。面積は1,176 km²で、日本の市では14番目に入ります。最も近いと思われる規模の都市は広島市でしょうか。かつては水運で栄え、現在はコンピュータ、紡績(糸を紡ぐ仕事)、光ファイバーケーブルが産業の3本柱だそう。

そんな呉江区と内灘町は、1993(平成5)年10月に友好都市提携を結びました(当時は「江蘇省呉江市」)。絹織物が発達している点、太湖(江蘇省南部と浙江省北部の境界にある大きな湖)に面しているのが河北潟と類似する点など、地域環境が内灘町と近いことから選ばれたそうです。

まるでカンフー映画の世界

中国庭園の後ろにいかにも日本らしい団地が見えて不思議です

門から中に入ると、太湖をイメージした池が広がり、その奥には、朱色の柱のあずまやの「蓬莱亭」(ほうらいてい)が設置されています。カンフー映画の中に迷い込んだような気持ちになれますね。ここで太極拳をすれば、かなりサマになると思います。

エンジュと思しきウネウネした枝の木も中国らしさを際立たせています。細部まで徹底したこだわりようですね。写真映えもしそうです。

エンジュの木と中国式の門構え

また、園内には大きな「太湖石」たいこせきも置かれています。太湖石とは、太湖で産出される石灰石が溶けた奇形の岩。間近で見るとかなり見応えがあります。

八重桜もきれい

ちょうど満開の八重桜

訪問した日は、ちょうど八重桜が満開でした。中国庭園のまわりの木々は手入れが行き届いていて歩くだけでも気持ちいいです。

園内を彩ります

恐竜公園とセットで、ぜひ訪れてみてくださいね!以下は情報です。

駐車場:あり(内灘はまなす保育園北側)
トイレ:なし(ハマナス恐竜公園を利用)
公共交通機関:内灘コミュニティバス「内灘町役場」徒歩5分
こちら側の門には狛犬が置かれています

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